サステナビリティへの貢献

旭化成グループの取り組み

旭化成グループは、2030年までに自社のGHG排出量30%以上(2013年度比)の削減、2050年カーボンニュートラル達成を中長期計画目標に掲げ、スコープ1及び2でのGHG削減に向けて検討を進めています。これに加え、「グリーンソリューションプロジェクト」でグループの多様な技術と事業をもって、社会のGHG排出量の削減に貢献する新たな事業創出の検討や、「カーボンニュートラル推進プロジェクト」で目標達成に向けた取り組みの集約、シナリオ分析についての共有・議論を行っています。

旭化成グループのサステナビリティより抜粋

延岡地区の取り組み

サランラテックス®の製造拠点である延岡地区のGHG排出量は全社の約25%を占めています。そして延岡地区では二酸化炭素排出量削減に向けた取り組みとしてバイオマス発電、天然ガス火力発電、水力発電利用を推進しています。

1.バイオマス発電
2012年8月より岡富地区(延岡市岡富町)にてバイオマス発電設備の運転を開始しています。使用する燃料は間伐材や建設廃材などを集めた木質バイオマスが最も多く全体の77.3%を占め、年間約10万トンを使用しています。従来の重油や石炭から、木質バイオマスに転換することで、年間約17万トンの二酸化炭素を削減することができます。これは、延岡地区全体のGHG排出量の約13%に相当します。

2.天然ガス火力発電の開始
2023年3月に第3石炭火力発電所を天然ガス火力発電所に更新し、運転を開始しました。これにより、年間約16万トンの二酸化炭素削減を見込んでいます。

3.水力発電利用推進
延岡地区では水力発電所を9か所所有し、発電量の約22%をまかなっています。日本の総発電電力量の内、水力発電の占める割合は約8%であり、これを大きく上回るクリーンなエネルギーを有効利用しています。老朽化が進んでいる水力発電所について、エネルギー効率向上を計画、2019年10月より五ヶ瀬川発電所の大規模改修工事を実施し、2022年5月に運転を開始しました。
また、2020年10月から馬見原発電所、2022年10月から水ヶ崎発電所、2023年1月から川走川第1、第2発電所の大規模改修工事を開始しており、改修工事完了後、順次運転開始予定です。

延岡支社 サステナビリティレポート 2023より引用

写真:星山発電所

写真:五ヶ瀬川発電所