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本項では、サランラテックス®をご使用の際の主な注意事項について記述しております。
実際にご使用される前には、対象グレードのSDSを必ず参照した上、保護具の着用、遵守事項を確認の上取扱いください。 |
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(1)サランラテックス®の性質
サランラテックス®は、ラテックス状態でも塗膜になってからも樹脂の結晶化度が温度と時間により変化し、コート条件・塗膜物性に非常に重大な影響を及ぼします。
そのため、ラテックスの在庫管理, コート条件管理、コート後の塗膜のエージング等は重要となります。
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(2)貯蔵温度
サランラテックス®は, 3〜30℃に保つことのできる屋内倉庫に保管して下さい。
0℃以下になると凍結し、再溶解させても使用できません。
高温・直射日光下で長期間保管しますと、沈殿・凝固を起こすことがあります。
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(3)貯蔵期間
サランラテックス®は長期間貯蔵すると, 成膜不良, 沈澱発生, 凝固等を起こすことがありますので早めに使用して下さい。
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(4)移送
サランラテックス®は激しい撹拌や摩擦(渦巻ポンプの羽根やグランドシール部等)によって凝固することがありますので、重力、空気圧またはできるだけ負荷の少ない送液ポンプ等を利用して移送するようにして下さい。
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(5)泡立ち
サランラテックス®を高所から滴下したり、急激に撹拌したりすると泡を発生し、その消泡に手間を要しますので、液出口を極力容器の底に近くし、また器壁に沿わせるようにする等の配慮をしてください。
また、泡が完全に消える前に乾きますと、粉状の凝集物となりラテックス中に混入いたします。そのため、コートパンの手前には必ず100μm程度のフィルターを設置してください。
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(6)容器の材質
サランラテックス®は酸性(pH=1〜5)ですので、ポリエチレン、ポリ塩化ビニルあるいはエポキシ樹脂でライニングした鋼、FRP,グラスライニング鋼、SUS316(ステンレススチール)等を使用してください。
鉄やアルミニウムを使用いたしますとラテックスが凝集しますので、ラテックスが接触する配管、ジョイント、タンク等には決して使用しないでください。
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(7)ラテックスの混合
タイプの異なったラテックスを混合すると凝固することがあります。
同じ装置で異なるタイプのラテックスを使用する場合には、タイプ変更の際に装置内を十分に洗浄してください。
混合する可能性がある場合には、予備検討を行って凝固の有無を確認し、できるだけ混合を避ける工夫をしてください。
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(8)添加剤等の混合
添加剤等を添加して使用する場合には、必ず予備試験を行い、粘度の経時変化、沈澱発生等の異常のないことを予め確認して使用してください。
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(9)希釈
サランラテックス®を水で希釈して使用する場合には、部分凝集を避けるために、硬度300ppm以下の水を使用してください。
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(10)用具・装置のクリーニング
サランラテックス®を取り扱った用具、装置等は、そのまま放置しておくと樹脂皮膜を形成して次回の使用に支障を生じますので、使用後直ちに水洗してください。 |