サランラテックス® |
サランラテックス®とはどのようなものですか? |
塩化ビニリデンと他のモノマーを乳化重合して得られたラテックスです。
ポリ塩化ビニリデン(PVDC)系ラテックス・エマルジョンと表現される事もあります。
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サランラテックス®の皮膜はどのような特性がありますか? |
主な特性はガスバリアー性と水蒸気バリアー性です。他にはヒートシール性、保香性、耐油耐薬品性、難燃性、高周波シール性、防錆性、基材の寸法安定化などがあります。
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主な用途はどのようなものですか? |
フィルムコート、紙コート、繊維バインダー、ウレタンフォーム含浸、錆止め塗料のバインダー、防湿塗料のバインダーなどがあります。
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サランラテックス®のコートフィルムは各種バリアーフィルムとの比較でどのような特徴がありますか? |
ガスバリアー性と水蒸気バリアー性が共に優れている事。フィルムの透明性が保持される事。揉んでもクラックが入りにくい事などが特徴です。また、コストパフォーマンスが高い事もサランラテックス®が選ばれる理由です。
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Kコートフィルムとはどのようなものですか? |
ポリ塩化ビニリデン(PVDC)系樹脂がコーティングされたフィルムの事でOPP、ナイロン、PET等のフィルムが基材として使用されます。
Kコートフィルムは食品包装に使用して内容物の劣化を抑える事により賞味期限を長
くしたり、香りを保持したりします。また、使い捨てカイロの外袋に使用しシェルフライフを長くする等、幅広くそのバリアー性が活かされています。
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エージングとはなんですか? |
サランラテックス®の結晶性の高いグレードは、ラテックス皮膜を40℃で48時間程度置きますと結晶化がほぼピークに達し、バリアー性も十分に発揮されます。
液体の状態でも温度と時間により結晶化が進みますので、ラテックスの保管温度には気を付けてください。貯蔵は3℃〜30℃の直射日光の当らない屋内倉庫でお願い致します。
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フィルムに直接サランラテックス®をコートしたが、上手く塗れません。原因と対策を教えてください。 |
基材とラテックスの表面張力が合わないと、ハジキやヨレによりきれいな塗膜が得られません。フィルムですとコロナ処理をした塗面にアンカーコート剤(接着剤)を塗布し、乾燥後ラテックスをコートすると密着性も上がります。
アンカーコート剤については弊社営業担当にご相談ください。
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